スイングにはまって約7年と少し経った今、もしスイングをあまり知らない人からどういう音源を買えばいいか聞かれたとしたら、間違いなくこのファッツ・ウォーラーを勧めるでしょう。
私にとって、ピアニストで作曲家で歌手である彼こそが、スイングそのものなのです。
とってもキャッチーなメロディーに、ちょっと愉快で陽気なテイストのヴォーカル、強力なリズムを作り出すピアノとエネルギッシュな演奏、これは踊る以外にないでしょう。そう、基本スイングはダンスミュージックなのです。
名前の通り太っちょな彼には面白い逸話が沢山あるようです。
外見からもわかるように、とにかく陽気に飲んで騒ぐのが好きだったらしく、気前もよくて
お金がなくなると安いお金で曲を売っていたという話も読んだ事があります。
クラシックにも造詣が深く、クラックの演奏も出来たそうなのですが、
誰もそういう演奏を望んでないという事で残念がっていたという話も読んだ事があります。
そんな彼は1943年、39歳で列車の中で亡くなりました。
さて、彼がレコーディングした曲は膨大な数があり、500曲以上と言われています。
レコードを買えども買えども知らない曲が出てくるし、そのほとんどの曲に外れがないのが凄い。
ここに紹介するのは、『RCAジャズ栄光の遺産シリーズー5/ジャズの巨人・ファッツ・ウォーラー』という日本盤の5枚組です。
油井正一・栗林政昭・大和 明・監修 のコンピレーションなのですが、選曲も内容も素晴らしいです。何より日本語の解説、それも曲の感想とかではなく、しっかりしたデータが載っているので大変勉強になるし面白いです。
現在、リンディーホップ(1920年代後半にハーレムで生まれたペアダンス、スイングダンスとも呼ぶ)のコンテストで使われている曲など、このレコードには沢山入っています。
Twenty-Four Robbers,Buckin' Dice,Cross Patch,It's a Sin to Tell a Lie,等々、、、。
record-1
side-1
1.AIN'T MISBEHAVIN'
2.DO ME A FAVOR
3.YOU'RE NOT THE ONLY OYSTER IT THE STEW
4.CLOTHES LINE BALLET
5.ALLIGATOR CRAWL
6.I'M A HUNDRED PER CENT. FOR YOU
7.BABY BROWN
8.NIGHT WING
side-2
1.ROSETTA
2.I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER
3.DINAH
4.YOU'RE THE PICTURE
5.YOU'RE SO DARN CHARMING
6.WOE ! IS ME
7.A LITTLE BIT INDEPENDENT
8.YOU STAYED AWAY TOO LONG
record-2
side-1
1.FUNCTIONIZIN'
2.WEST WING
3.THAT NEVER-TO-BE-FORGOTTEN NIGHT
4.CHRISTOPHER COLUMBUS
5.CROSS PATCH
6.IT'S A SIN TO TELL A LIE
7.BIG CHIEF DE SOTA
8.BLACK RASPBERRY JAM
side-2
1.LATCH ON
2.S'POOSIN'
3.COPPER COLORED GAL
4.SWINGIN' THEM JINGLE BELLS
5.A THYME FOR LOVE
6.THE LOVE BUG WILL BITE YOU
7.HONEYSUCKLE ROSE
8.DON'T YOU KNOW RO DON'T YOU CARE ?
record-3
side-1
1.BLUE,TURNING GREY OVER YOU
2.KEEPIN' OUT OF MISCHIEF NOW
3.STARDUST
4.I'M ALWAYS IN THE MOOD FOR YOU
5.MORE POWER TO YOU
6.A HOPELESS LOVE AFFAIR
7.JEALOUS OF ME
8.NEGLECTED
side-2
1.WHY HAWAIIANS SING ALOHA ?
2.THE SHEIK OF ARABY
3.ON THE BUMPY ROAD TO LOVE
4.WE,THE PEOPLE
5.TWO SLEEPY PEOPLE
6.YACHT CLUB SWING
7.LOVE,I'D GIVE MY LIFE FOR YOU
8.THE SPIDER AND THE FLY
record-4
side-1
1.GOOD FOR NOTHIN' BUT LOVE
2.STEP UP AND SHAKE MY HAND
3.UNDECIDED
4.WAIT AND SEE
5.WHAT A PRETTY MISS
6.SQUEEZE ME
7.BLESS YOU
8.SUITCASE SUSIE
side-2
1.THE DARKTOWN STRUTTERS' BALL
2.SWINGA-DILLA STREET
3.MIGHTY FINE
4.OLD GRAND-DAD
5.FAT AND GREESY
6.DRY BONES
7.FATS WALLER'S ORIGINAL E FLAT BLUES
8.EVERYBODY LOVES MY BABY
record-5
side-1
1.'TAIN'T NOBODY'S BIZ-NESS IF I DO
2.LIVER LIP JONES
3.BUCKIN' THE DICE
4.DO YOU HAVE TO GO ?
5.ALL THAT MEAT AND NO POTATOES
6.CAROLINA SHOUT
7.TWENTY-FOUR ROBBERS
8.HEADLINES IN THE NEWS
side-2
1.CHANT OF THE GROOVE
2.BUCK JUMPIN'
3.CLARINET MARMALADE
4.WINTER WEATHER
5.DON'T GIVE E THAT JIVE
6.THE JITTERBUG WALTZ
7.BY THE LIGHT OF THE SILVERY MOON
8.SWING OUT TO VICTORY
2010年7月26日月曜日
2010年7月25日日曜日
Louis Prima / Together
Louis Prima / Together (Dot records 1960)
私がスイングにはまるきっかけになったのがこのレコード。
このレコードと出会わなければ、ここまでスイングにはまることはなかったでしょう。
ルイ・プリマと言えば、その独自のだみ声とトランペット、当時の奥さんのキーリー・スミスとのおしどりデュオで5〜60年代ラスベガスで大人気のアーティストでした。
残念ながら日本での一般的な知名度は今ひとつ。
実際私もこのレコードをジャケ買いするまでは知りませんでした。
しかし知れば知るほど、彼はスイング界でも重要人物で、実際ベニー・グッドマンの名演で有名な『シング・シング・シング』(曲を聴けば誰でも知ってると思います)は彼の作曲でした。
ほかにも彼が歌った『ジャスト・ア・ジゴロ』も有名です。
1998年にGAPが彼の曲"JUMP,JIVE,AN'WAIL"を起用して、リンディーホップを絡めた面白いCMを作りました。そして、この1998年あたりからネオ・スイングブームが起こりました。
彼の話はまた別の機会にすることにして、このアルバムの話に戻りますと、
内容はスタンダードを中心とした軽妙なアレンジのリラックスしたアルバムです。
演奏も彼らがいつもやっている生演奏に近いかんじでシンプル,というかシンプルすぎ。
そこがまた親しみやすくて、聴けば聴くほど好きになっていきました。
ルイ・プリマのおふざけ感とキーリーのまじめさのギャップが面白いので、デュオもしくはルイだけの
曲はいいのですが、キーリーのソロだと少し物足りない感じは否めません。
実際のステージもサックスのサム・ブテラを絡めつつ、まじめな奥さんにはしゃぐルイって感じの
ステージだったようです。
side-1
1.Together
2.Paradise
3.Teach Me Tonight
4.The Pussy Cat Song
5.They Can't Take That Away From Me
6.I Can't Give You Anything But Love
side-2
1.When My Baby Smiles At Me
2.Let's Get Away From it
3.Mashuga
4.Let's Call Whole Thing Off
5.Mutual Admiration Society
6.Begin The Beguine
録音:1960年
私がスイングにはまるきっかけになったのがこのレコード。
このレコードと出会わなければ、ここまでスイングにはまることはなかったでしょう。
ルイ・プリマと言えば、その独自のだみ声とトランペット、当時の奥さんのキーリー・スミスとのおしどりデュオで5〜60年代ラスベガスで大人気のアーティストでした。
残念ながら日本での一般的な知名度は今ひとつ。
実際私もこのレコードをジャケ買いするまでは知りませんでした。
しかし知れば知るほど、彼はスイング界でも重要人物で、実際ベニー・グッドマンの名演で有名な『シング・シング・シング』(曲を聴けば誰でも知ってると思います)は彼の作曲でした。
ほかにも彼が歌った『ジャスト・ア・ジゴロ』も有名です。
1998年にGAPが彼の曲"JUMP,JIVE,AN'WAIL"を起用して、リンディーホップを絡めた面白いCMを作りました。そして、この1998年あたりからネオ・スイングブームが起こりました。
彼の話はまた別の機会にすることにして、このアルバムの話に戻りますと、
内容はスタンダードを中心とした軽妙なアレンジのリラックスしたアルバムです。
演奏も彼らがいつもやっている生演奏に近いかんじでシンプル,というかシンプルすぎ。
そこがまた親しみやすくて、聴けば聴くほど好きになっていきました。
ルイ・プリマのおふざけ感とキーリーのまじめさのギャップが面白いので、デュオもしくはルイだけの
曲はいいのですが、キーリーのソロだと少し物足りない感じは否めません。
実際のステージもサックスのサム・ブテラを絡めつつ、まじめな奥さんにはしゃぐルイって感じの
ステージだったようです。
side-1
1.Together
2.Paradise
3.Teach Me Tonight
4.The Pussy Cat Song
5.They Can't Take That Away From Me
6.I Can't Give You Anything But Love
side-2
1.When My Baby Smiles At Me
2.Let's Get Away From it
3.Mashuga
4.Let's Call Whole Thing Off
5.Mutual Admiration Society
6.Begin The Beguine
録音:1960年
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