2021年1月8日金曜日

Putney Dandridge 1935~1936 / pianist & singer

PUTNEY DANDRIDGEは1930年代に活躍したピアニストでヴォーカリスト。

私はRARITIESというレーベルが編集したLPレコードを2枚持っている。(2021年1月現在)
両方とも(vo.1,vol.2。調べるとvol.3まであるようだ)1935年〜1936年の録音。
それ以前、何かのコンピレーションで彼が歌っている"When I Grow Too Old To Dream"という曲をみつけて、
それがとても気に入ったのでダンスの振り付けで使った事もある。


彼の歌い方はソウルフルなシャウト系で、これは30年代当時のシンガーとては結構珍しいのでは。
バックで演奏するミュージシャンも、ロイ・エルドリッジ、チュー・ベリー、バスター・ベイリー、テディー・ウィルソン、ジョン・カービー、レッド・アレンなど超一流どころを揃えていて、
ノリはファッツ・ウォーラーっぽくもあるのだが、それをよりルーズにブルースよりにした感じと言えるだろうか。
聴くところ彼のピアノはそんなに上手には聞こえないんだけど、
バックに錚々たるメンバーが揃っているところをみると、影の実力者なのかと勘ぐってしまう。
とは言っても演奏はカチッとアレンジが決まっている感じではなく、なんとなくこんな感じでね〜、
みたいな緩いスウィング感を醸し出している。

 


ここまでが、全く彼の情報をチェックせずにレコードを聴いてきた自分の感想。
ここからは少し調べてみた情報。

1902年にヴァージニア州リッチモンド生まれの彼は1918年にはピアニストとして活動をしていた。
1930年にはいって、タップダンサーのBill "Bojangles" Robinsonの伴奏者をしていたらしい。
なるほど、ここで彼の人脈が納得ですね!
その後オハイオでバンドを組んでいたものの、ソロとしてやるべく1935年あたりにニューヨークに出てくる。
そのときに行ったレコーディングが私の持っているレコードらしい。
その後病気で引退をせざるを得なくなって44歳の若さで死亡。
(アメリカのウィキより抜粋)

ドロシー・ダンドリッジと何か関係あるのかと思っていたのだが、
彼女は西海岸だし、活躍していた時期は近いけれど、
その記述はないのでダンドリッジ・シスターズとは関係ないようだ。

 

 

 

レコードの感想に戻るが、2枚ともいい感じの緩いスゥイングに仕上がっていて、
特にキラーチューンはないけれど、全曲リラックスして楽しめるいい作品揃い。
vol.3と出会えれば購入したい。


ちょっとBob Howardともかぶる感じで、2人とも当時のヒット曲をとりあえずレコーディングしている。
Bob HowardはFats Wallerから鋭さを抜いた感じのピアニスト&シンガーでこちらもお勧め。





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